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企業レポート

強含み ユタカフーズ   6月25日 (2010.06.25)

トータルで再スタート

今期から増収確保が課題

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ユタカフーズ(2806・東名2)は強含み。比較的堅調な足取り。次世代途上とみられる。07年3月期(純益27億円)をピークに調整3年。前期の営業増益が反転の手がかり。リーマンショックを消化したと考えられ、デフレギャップ25兆円といわれる中で、今期から増収確保が課題になりそうだ。原材料価格、為替がこのところ安定しており、高まる節約志向、内食回帰にどうこたえるか。主力の液体調味食品、チルド食品、水産加工品などパイが決まっているだけに、2014年(創立70年)にかけて安全、安心、品質、価格など次世代の仕込み。改良、改善の積み重ねが増収につながりそうだ。親会社の東洋水産が北米、中米で評価されているが、国内でも時代の転機にさしかかっている。

前期(非連結)は、4%減収、31%営業増益、25%経常増益、60%増益。売上高を除き計画を上回った。3Qまで減収増益だが、4Qに限れば減収減益。デフレ傾向が顕著になり、コスト削減に取り組んだという。袋麺(27%増)と機能食品(7%増)、粉体調味食品(0.3%増)を除き軒並み減収。今期1Q早々反転が見ものだ。

11年3月期(非連結)は、売上高225億円(0.7%増)、営業利益17億5000万円(1%増)、経常利益18億5000万円(2%増)、純益10億9000万円(1%増)の見通し。前期の65周年記念10円を普通配に切り替え、親会社と同じ40円配当(中間20円)を据え置く予定。設備投資6億円(前期2億5100万円)の計画。本社工場5億円がポイントになる。02年立ち上げ、これからという中国の青島味豊調味食品は12年が節目。本社、鳥取工場トータルで再スタートという印象。売上高が親会社の1割(約320億円)を占めると引き締まる。市場では1600円(前期末1株当たり純資産1957円)が中心値となりそうだ。

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